パロディ−parody
□兄弟編【お年頃】
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風呂上がり、次にお風呂に入るテツヤを呼びに部屋に向かった
これは普段通りの、日常の1ページであったのに
いつも通りにドアをノックしようと手を伸ばした時
「テツ、ヤ…?」
名前を呼ぶ途中で違和感を覚え、手を止めた
部屋の中からギシギシとベッドが鳴る音が聞こえるではないか
もしや……
テツヤも中3だからそういう年頃なのかもしれない
そう思いつつ目の前のドアを叩くことができず、立ち尽くしていると後ろから声をかけられた
「あれ?あかねちゃんどうしたの?」
「涼太?!」
「テッちゃん呼びに行ったんじゃなかったの?」
「あ、いや…今はちょっと…取り込み中というか、その…」
「え?」
涼太はすっとわたしの隣に立ったと思うと、ノックもせずにテツヤの部屋のドアを開け放った
思わず目隠ししてしまったのは言うまでもない
「テッちゃーん!お風呂の時間っスよー」
「あ、はい」
思いの外普通の返答のテツヤに目を向けると、ベッドの上で腕立て伏せの格好をしていた
「腕立て伏せかー感心感心」
「お兄ちゃんもいつもやってるじゃないですか」
そうか、勘違いだったのか
安心してテツヤに声を掛けようとしたら、テツヤのほうが先に口を開いた
「ボクのお風呂の時間はいいですけど、どうしてお兄ちゃんとお姉ちゃんは一緒にお風呂入ってるんですか?」
「「えっ?!」」
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