桜恋唄 番外編 〜その壱〜
□二者択一
3ページ/3ページ
笑いを堪えきれなくなったオレは、そのまま腹を抱えて笑い出した。
「何処にそんな奴いんだよ!いや、お前くらいだって!やべえ、腹痛え〜!」
『〜っ!そんなに笑わなくて良いじゃん!気付かなかったんだから!』
本当、どうしようもねえよ、彼奴。
仕事においては完璧にこなす癖に、何でこうまで阿呆なんだ?
しっかりしてるんだか、抜けてるんだか。
けど、だからオレは彼奴から目を離せなくなっちまう。
たまにこんなガキみてえな事やらかしちまうほたるが、気になってしょうがないんだ。
何つうか……ほっとけねえんだよ。
……ま、彼奴をガキ呼ばわり出来る程、オレも人の事言えねえけどさ!
「ほら、巾着、作ってやんだろ?」
『……うん、作る。平助、ありがとう』
「お、おう」
ちょっと拗ねたような彼奴の表情に不覚にも胸が鳴ったオレは、照れ隠しに鼻の頭を少し掻いた。
********************
⇒ 桜恋唄 第二話
宜しければ……
✩【アンケート】に御協力下さい♬.*゚
✩【ご感想】など聞かせて頂けると嬉しいです( ¨̮ )