桜恋唄 番外編 〜その壱〜

□二者択一
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笑いを堪えきれなくなったオレは、そのまま腹を抱えて笑い出した。



「何処にそんな奴いんだよ!いや、お前くらいだって!やべえ、腹痛え〜!」


『〜っ!そんなに笑わなくて良いじゃん!気付かなかったんだから!』



本当、どうしようもねえよ、彼奴。


仕事においては完璧にこなす癖に、何でこうまで阿呆なんだ?

しっかりしてるんだか、抜けてるんだか。


けど、だからオレは彼奴から目を離せなくなっちまう。

たまにこんなガキみてえな事やらかしちまうほたるが、気になってしょうがないんだ。

何つうか……ほっとけねえんだよ。


……ま、彼奴をガキ呼ばわり出来る程、オレも人の事言えねえけどさ!



「ほら、巾着、作ってやんだろ?」


『……うん、作る。平助、ありがとう』


「お、おう」



ちょっと拗ねたような彼奴の表情に不覚にも胸が鳴ったオレは、照れ隠しに鼻の頭を少し掻いた。





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桜恋唄 第二話

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