桜恋唄 番外編 〜その壱〜
□好きなもの
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『あ、いや、俺は謝って欲しかったわけじゃなくて……とにかくさ、一君は、もっと自分の体を労わってよ。さ、冷めないうちに飲んじゃおう』
彼女に促され、湯呑みに口をつける。
体に、優しい温もりがじんわりと広がった。
『それにしても、一君って、本当に刀が好きなんだね。俺にもそれくらい、熱中出来るものがあると良いんだけど』
あっ、でも、と彼女は続ける。
『俺はこうして一君や、皆と一緒に過ごす事が……、一番、好きかな』
向けられた笑顔がとても眩しくて、俺は思わず目を逸らしそうになる。
だが、それとは裏腹に、この笑顔を、ずっと見ていたいとも思う自分が居た────。
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⇒ 桜恋唄 第四話
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