桜恋唄 番外編 〜その壱〜

□後悔
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俺達が駆け付けた時、そこはもう既に静けさを取り戻していた。

その先に待ち受けているもの。
嫌な予感しかしなかった。



────そして、皆が、その光景に言葉を失う。


倒れている山南さん。

しゃがみ込んだままの総司の腕の中には、ほたるの姿があった。


総司が慌てていない事を思えば、恐らく気絶しているだけだろう。


説明などなくとも、此処から推測出来る現実。



「くそっ.......!」



だが、こうもしていられない。


騒ぎを聞きつけて他の連中が集まってくるのも時間の問題だろう。

兎に角、今はこの状況をどうにかしねえと.......。




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