桜恋唄 〜その壱〜

□第一話
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

────はらはらと雪が舞う京の町を、月明かりに照らされた浅葱色の影が駆け抜ける。



『副長!あれ……!』


「分かってる!!」



転がる遺体の中央に佇む彼らの元へ駆け寄る。



『総司!一君!』



二人は一瞬、此方を振り返ると、またすぐに視線を戻してしまう。



その先にいたのは……。


一人の少年だった。



「逃げるなよ。背を向ければ斬る」



副長は少年の正面に来ると、刃先を下ろし、低い声で制す。


……最早、蛇に睨まれた蛙。

彼は、抵抗する事もなく、小さく震えていた。





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第一話 番外編(土方)

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