桜恋唄 〜その壱〜

□第二話
8ページ/8ページ


「俺は、見逃してやっても良いと思う」



藤堂さんは困ったような顔をしていた。



「此奴は別に、彼奴らが血に狂った理由を知っちまったわけでもないんだしさ」



……理由?

何か、特別な理由があるの……?


目を瞬いた私を見て、土方さんは忌々しそうに舌打ちをした。



「……平助。余計な情報をくれてやるな」



失言に気付いた藤堂さんは、慌てて口を両手で塞ぐ。



「あーあ。これで益々、君の無罪放免が難しくなっちゃったね」


「ご、ごめんな……?」


「……副長。結論も出ない事ですし、一旦この者を部屋へ戻しても構いませんか?誰かがうっかり秘密を洩らせば、処分も何もなくなる」


「そうだな。そうしてくれ」


『なら俺が行くよ。一君はこのまま話し合いを続けてて』


「ああ、宜しく頼む」



そうして私は、如月さんに連れられて部屋へと返される事となった。





********************

第二話 番外編(藤堂)

宜しければ……
【アンケート】に御協力下さい♬.*゚
【ご感想】など聞かせて頂けると嬉しいです( ¨̮ )



次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]