桜恋唄 〜その壱〜

□第七話
6ページ/6ページ


「……まさか、斎藤君まで彼女を参加させたいと仰るんですか」



確かめるように尋ねれば、斎藤さんは緩く首を左右に振った。



「……彼女は池田屋事件において我々新選組の助けとなりました。働きのみを評価するのであれば、一概に【足手纏い】とも言えないかと」


「よし、分かった!雪村君の参加に関しては俺が全責任を持とう。勿論同行を希望するのであれば、だが」


「あ、あの……」



……良いのかな。

山南さんはまだ納得していないみたい。


救いを求めて視線を彷徨わせると、沖田さんが助け舟を出してくれた。



「戦場に行くんだって分かってるなら、後は君の好きにすれば良いと思うよ」



……助け舟と言うには、若干投げやりな感じがしないでもない。



「じゃあ、私……」



池田屋の時みたく、何かの役に立てれば良いな。



「参加させてもらいます」



そう思いながら、私は頷いた。





********************

第七話 番外編(藤堂)

宜しければ……
【アンケート】に御協力下さい♬.*゚
【ご感想】など聞かせて頂けると嬉しいです( ¨̮ )



次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]