桜恋唄 番外編 〜その壱〜
□曙
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「暇だなあ」
残された屯所内で、一人空を見上げていた。
陰になっている廊下はひんやりと気持ち良く、そこで涼んでいると、つい眠気が襲ってくる。
「そういえば、今朝早かったんだっけ」
誰に言うでもなく、ぽつりと呟いた僕は、数時間前の朝の事を思い出していた。
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