桜恋唄 〜その壱〜

□第四話
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まさか、彼女が雪村綱道氏の娘だったなんて……。



あの後、再び彼女を取り囲んだ俺達は、思いもよらない事実に衝撃を受けた。



「お前が江戸に行く必要、無くなっちまったな」


『どうやらそのようですね……』



互いに苦笑いが浮かぶ。



「まあしかし、事は考え様だ。これで綱道さんが見つかる可能性は格段に上がった」



確かに。
彼が屯所に訪れたのは数回程度で、面識の薄い我々にとって綱道さん探しは骨を折る仕事だった。

娘となれば、多少身なりが変わっていようと看破出来るだろう。




そして彼女の身柄は新選組預かりとされる事となる。

但し、男装は続けてもらう、それが条件とされた。




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