桜恋唄 〜その壱〜

□第七話
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「おお、そうだな。こんな機会は二度とないかもしれん」


「────えっ!?」



何故か近藤さんは、あっさりと賛成してくれた。



「うわ。良いなあ、千鶴。折角だし、俺の分まで活躍して来てよ」


「────か、活躍!?」



持ち上げられて動揺する私を見て、 土方さんは呆れたような溜め息を吐いた。



「今度も無事で済む保障はねえんだ。お前は屯所で大人しくしてろ」


「君は新選組の足を引っ張るつもりですか? 遊びで同行して良いものではありませんよ」



う……。

山南さんの冷笑が怖い。



「山南総長、それは────。彼女が迷惑を掛けなければ、動向を許可すると言う意味の発言ですか」



……え?

思わぬ助け舟に私は目を瞬いた。


でも山南さんの方がもっと驚いたみたい。




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