こんな世界の中で

□Mort
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ある日のことだった。

にわかに信じ難いが、人がたくさん来たのだ。

今まではいて4、5人くらい

だが今回ははるかに多い

そして私は知っている。

この人たちは



ゴッドイーター



ここのみんなが言っていた。

ここで暮らすうちに、目が腐る程見てきた。

ゴッドイーターって人たちは

みんなのことをアラガミと呼び

ころしている。

前に『ゴッドイーターとアラガミは対なるもの、喰うか、喰われるかだ』

と、博識なウロヴォロスのおじちゃんが言っていた。

そしてみんなに

「ねぇ、今日は誰が狩られるのかな?」

いつもどおり聞くとドラムが



『ノヴァとフレアらしい』


コンゴウは聴力が異常に発達していて

どんな音でもキャッチする。

コンゴウのドラムが言うのだから間違えない

ビーストは私を心配そうに見つめて

『助けに行かなくていいのか?イブキの親だろ?』

そりゃ、心底助けたい

けれど

「・・・。自然の宿命に逆らっちゃいけないんでしょ?」

ウロじぃの受け売りだがこれを破ればどうなるかわからない

ましてや、人間の形をしてる私が行けば

必然的に、ここにいられなくなる。

それでも、やっぱり、最後に会っておきたいから、

「それでも、最後まで見届けたい」

だから・・・・


「私をお母さん達のところに連れて行って」
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