03/06の日記

19:09
はくしゅ変更したのでこちらへ
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「今年はクリスマスが出来るかな?」

ぼんやりとそう、なにげなく呟いた言葉それにいち早く反応が出来るのは流石というかなんというか…

「…そういえばもうそんな時期なんだよな…こっちではやらないからな、忘れてたぜ」

「まあ、将臣くんはこっちにきてそれどころじゃなかったし…」

「それはお互い様だろう?望美だって戦ばかりしていて七夕や月見もしてなかったろう?」

私が言いたいことを理解してくれる早さは変わらない。
三年大人でも…いや、だからこそなのだろうか
言葉の端々を気づいてくれる

「私達には譲くんがいたからね…食べ物は食べたよ?」

申し訳ないと思ってるんだけどそれも気づかれてしまう

「平家に居たって負い目は必要ねえからな。俺たちは源氏であるお前を引き受けたんだ。望美も立派に俺の家族だろうが」

「…私は…」

「違うな、家族でも…俺の妻だ違うか?」

一気にボンって顔が熱くなる
将臣くんの直球に首を振り違わないとアピールしなきゃきっと将臣くんはヘコむから。

なんたって隠れ根暗だから分からないだろうがヘコまれるとあとが大変なのだ…

「必死に否定してるってことは俺の事好きなんだよな?」

「当たり前でしょ!?じゃなきゃ源氏の神子ってだけで良く言われなかった私が我慢して着いてくるわけ無いでしょ」

船の中では確かに源氏だからと陰湿ないじめが有ったのは確かなのだ
それをはね除けなきゃ将臣くんのお嫁さんになれないと思って必死でやってきた
頑張ったんだから

「そうか…で、なんで相談しなかった?」

「これは私と平家の皆の問題だもん力で解決したくなかったから」

そうか…と呟いた将臣くんは私をその腕に抱き締めた

「…今年は出来るよクリスマスが…肉と魚と有ればな」

「肉は猪のがあるし魚はとれば良くない?」

質素に見えるかもしれないけど精一杯の私たちのご馳走クリスマスがなんなのか知らないだろうけど子供たちがいるから喜んで肉は食べてくれるだろう楽しみだ

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