遙の本棚6

□卒業
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帰ってきた

と思ったらすぐに卒業

たった三年間

されど三年間

…特に私は逆鱗で何度も歴史を上書きしてきた

長かったような気もするし、短かったような気もする

みんなが帰ってから現代組…私と将臣くんは受験戦争真っ只中で特に私は将臣くんと違って頭の回転が早くないし、記憶力もない
将臣くんと同じ大学に入学したければ必死になって…それこそ血眼になって勉強しなければならなかった

先生には泣かれるし…でも、合格したことは素直に嬉しかった

だから高校の卒業式は悲しくない
皆と、将臣くんと離れるよりマシ

「みんな、お祝いしてくれるかな」

「祝うだろうな意味がわからなくてもめでたいことには敏感なやつらだし」

「そうだね、…いつか会えるかな」

「会えるだろ。俺たちだって会えたんだ。神子だったお前が願えば叶うだろうよ」

「うん、そうだね。今度は手を繋いだまま…皆に会いに行こうね」

「ああ。」

叶わないかもしれない

叶うかもしれない

それでも願ってしまう

どうか皆とまた会えますようにと

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