遥かの本棚4
□「お前、馬鹿?」
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「は、離して」
「嫌だね。逃げるだろうが?」
じたばたと暴れる望美に言うと唸りながらでも静かになった
ったく…手間掛けさせんなよ
「逃げないから離して…」
「却下」
久しぶりの望美の感触を味わうんだから
「う〜…」
「…嫌なのかよ」
身体を固くしてる望美に少し不安になった
「嫌じゃない…けど…」
「けど?なんだよ一体」
「恥ずかしいの!」
何を今更言ってるんだ?
「お前、馬鹿?」
「ばっ…だって!この姿の将臣くんなんて久しぶり過ぎて…」