遥かの本棚4
□月ヲ喰ラウ
2ページ/2ページ
「…将臣くん、なんで将臣くん以外に喰われなきゃならないの?」
「月、は望美だろ?それに…」
ふと考えついたそれに自分でもあきれた
「それに?」
「…。望美を食うのは…俺だけでいい」
違う
俺だけでなけりゃダメだ
他の奴になんか一欠けらだってやらない
「…ま、将臣くん!?もう…恥ずかしい!」
真っ赤になった望美を俺は側に抱き寄せながら月食を見ていた
「…なあ望美、俺は月ヲ喰ラウぞ…いつか必ず」
そう、いつか必ず
俺は俺の月を…喰らう
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ