遥かの本棚4
□「ライバル宣言か?」
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ある日のこと
熊野で俺と知盛は望美と一緒に行動した
それからだ知盛が望美に興味を抱き始めたのは
「…兄上はあの娘を連れ去ろうとは思わないようだ…」
「…またその話か?俺は兄上じゃねえし、あいつを連れてくるつもりねえよ」
最近は顔を突き合わせる度こんな会話をしている
気に入っているのは分かるが…
「…なんなら、連れて来て差し上げましょうか…?兄上…?」
「…ふざけてんのか…?」
「…クッ…そこまで怒りをあらわにするなら連れてくるべきだろ…?」