遙の本棚6
□軌跡
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俺は史実を覆し平家を守った
望美がそうさせてくれたんだって言うことも分かってる
けど、源氏の…九郎の史実も変えようとしていることは直ぐに分かった
九郎に惚れてるとかじゃない
仲間だからだ
あの日…俺が無理やり望美を奪った日あの時から俺たちは繋がっている
望美の理解者でありたい
せめて、仲間だけは助けたい
そんな気持ちを持ち続けてるんだろう
ああ、早く望美の無事が知りたい
「でも、まさかヒノエが熊野別当だなんてな」
早船を出してもらい途中から歩いて望美達を追いかけた
早く…早く会いたい