Novel

□11月9日
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パーティーも終わり皆と別れを告げお酒によりすっかり酔ってしまった九郎を支えながら
弁慶は帰宅した。


「九郎、少し飲み過ぎましたね」

「そんな、ことはぁないぞぉ〜!」

「おやおや、説得力ありませんよ。ほら、横になってください」


酔っている自覚のない九郎をなだめながらベッドへ寝かせ、優しく九郎の頭を撫でているとそれが心地よいのか九郎はにこりと笑い。


「ん…べんけ、今日はありがとう…」

「ふふ、どういたしまして。
君が生まれたこの日を祝えた事がとても嬉しいですよ」


そう言いながら少し目を離せば、九郎からはすぅすぅと寝息が聞こえていた。


「おや、もう寝てしまいましたか」



幸せそうに眠る九郎を見つめながら、額に軽く口付けをした。





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