空の軌跡
□Esperance 第三話
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「そうね、まず髪は黒髪で目は琥珀色だったかな?」
「へー!黒髪に琥珀色の瞳をした美少年かぁ!なんか神秘的ね〜。」
エステルが特徴を話すと好奇心旺盛なジルがすぐに食いついてきた。
「誰もまだ美少年なんて言ってないでしょうが…。」
「何いってんのよ、エステル!湖にたたずむ黒髪で琥珀色の瞳をした神秘的な少年といったら美少年ってのが相場でしょうが!」
「はぁ、またジルの妄想癖がでたな…。」
「うるさいわよ、ハンス!」
「へえへえ、すみません。」
「で、どうなのエステル!?美少年!?」
「う〜ん、まあ美少年…なのかな…?」
「むふふ、黒髪に琥珀色の瞳をした美少年か…ジュルリ。」
オリビエが獣のように目をギラつかせ、舌を舐めずり回している。
「お、おい、オリビエがやばいぞ!」
「〜気色わるいわー!!!」
ドゴッ!
エステルの得意とする棒術が炸裂し、オリビエは吹っ飛んでいった。
「ふっ、ふふ、さすがエステルくん…見事だ…ガクッ…」
「さて、邪魔者はいなくなったことだし話を続けよっか。」
「そうね。」
「そうだな。」