空の軌跡

□Esperance 第三話
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まるで何事もなかったかのように話を再開するエステルとジルにハンス。

「あ、あの…オリビエさんはあのままでいいんですか?」

「ん?いいのいいの!ああいう奴は優しくするとすぐにつけあがるからほっとくのが一番よクローゼ。」

オリビエを心配するクローゼだがエステルはあっさりと否定する。

「でも…。」

「あらあら、この子ったらいい子ぶっちゃって。」

なおも心配するクローゼにジルはからかうように言った。

「もうっ、ジルったら!そんなこという子にはもうお菓子焼いてあげません。」

「あ、うそうそ!わたしが悪かったわ!ごめんなさい!」

「よろしい。」

「ねえ、ハンス?」

「ん?」

ジルがハンスにひそひそ声で話かける。

「クローゼって時々性格悪くない?」

「ああ…まあな…。」

「どうしたんですか二人共?」

こそこそと話している二人を訝しく思ったのかクローゼが話かけてきた。

「い、いや何でもない!な、ジル!?」

「え、ええ!もちろんよハンス!」

そうは言うが二人が慌てているのは誰の目にも明らかである。

「?」

ほんとうにどうしたのかしら?変な二人ね…。
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