SEED
□エアウォーク 第五話
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「ナイッシュウ、キラ!」
「ナイスパス、サイ!」
二人がコツンと拳を合わせる。
「なあ、ラクス。あの二人すっかり元に戻ったみたいじゃないか。よかったな。」
「いいえ、カガリさん。もとどおりなどではありませんわ。」
「?」
もとどおりじゃない?
どこからどう見ても、すっかり元に戻ったように思えるんだが…。
まだ、何か問題があるのか?
カガリが頭を抱えて考え込んでいると、ラクスがクスクスと笑い出した。
「おまっ、人が真剣に考えているのに何笑ってるんだよ!」
「ふふっ、す、すみません。だっておかしくって。ふふっ。」
「何がだ!」
「だ、だって、考えすぎて頭がハツカネズミになってらっしゃるんですもの。」
「ハ、ハツカ…。」
「ふふふっ。」
「笑うなー!」
「だ、だって。ふふっ。」
「っ〜。もういい!ラクスなんて嫌いだ!」
「あらあら、拗ねないでくださいな。この通り謝りますから。ふふっ。」
「やっぱり笑ってるじゃないかー!」
「それで、ラクス。もとどおりじゃないって、どういうことなんだ。」