SO3

□Promise 第一部 第六話
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シーハーツの密偵の一件で、フェイトは牢獄で一週間の謹慎をくらっていた。

僕は間違っていない…

あんなことは絶対に間違っているんだ…

いくら敵だからって、あんな酷いことを…

牢に容れられて以来、フェイトはろくに食事も睡眠も摂らず、頬は痩せこけ、目の下には隈が浮かんでいる。

フェイトが牢獄の隅で膝を抱えて座っていると、コツコツと誰かが歩いて来る音が聞こえてきた。

そしてその足音は次第に近くなっていき、やがてフェイトの牢の前でピタリと止まった。

「食事なら要りませんよ…。」

フェイトはまた兵士が食事を運んで来たものと思い、顔を下に向けたまま、そう返事をした。

しかしいっこうに返事が返ってくる様子はなく、不思議に思ったフェイトが顔を上げてみると、そこには見知った顔があった。

「クリフ団長…」

「よう、元気か?ってどうみても元気じゃねえな。」

「…いったい何の用ですか?」

「ん?いや、ちょっとおまえがどうしてるか気になってな。ほれ、土産だ。」

そう言ってクリフは風呂敷に包まれた物体を差し出してきた。
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