SO3
□DNA 前編
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フェイト達がルシファーを倒した後、その役目を終えたクォークは解散することとなった。
クォークの母艦ディプロの一室でマリアは退艦のための荷物の整理をしていた。
整理もだいぶ進んだ頃、自室のドアをノックする音がしたので作業を中断してドアの方に向かう。
「はい、誰かしら?」
「あ、あのっ…!お、俺ですっ!」
この声は…
「リーベルね?」
「は、はいっ!そうです!」
マリアがドアを開ける、リーベルは背筋をビシッと伸ばして、立っていた。
…?
どうしたのかしら、リーベル?
普段と様子が違うわね…。
「どうぞ、あがって。」
「は、はひっ!し、失礼しますっ!」
………。
手と足が同時に前に出てる…。
やっぱりおかしいわね…。
明らかにリーベルの様子はおかしかったがとりあえず、椅子に座らせて話を聞くことにした。
「あっ、何か飲み物を淹れるわね。紅茶とコーヒーどちらがいいかしら?」
「コ、コーヒーでお願いしますっ。」
「オーケー、コーヒーね。」
マリアはコーヒーを淹れるために席を立ったが、その間、リーベルは常に落ち着かない様子でそわそわとしている。