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□Promise 第一部 第一話
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「あれ、ここはどこだろう?おかしいな〜、もうすぐカルサアに着くはずなんだけどな〜。」
フェイトは村の外での遊びを終えて、カルサアに帰っているところだった。
しかし、まだ8歳のフェイトはカルサアの外に出たことはあまりなく、土地勘がないため、道に迷っていた。
「まいったな。かんぜんに道にまよった…。」
闇雲に歩き回っていると、ひらけた場所に辿り着いた。
そこには見渡す辺り一面のお花畑が広がっていた。
「うわぁ…。」
フェイトは眼前の光景に眼を奪われていた。
ほんとうにきれいだなぁ。
マリアとソフィアにも見せてやりたかったよ。
せっかくだし、しばらくここで休んでいくかな。
フェイトが花畑に大の字になって休んでいると、どこからか声が聞えてきた。
「♪〜〜〜♪♪」
その方向に目を向けてみると、一人の女の子が歌を口ずさんでいた。
その女の子は見たところ、フェイトと同じくらいの年齢で、銀髪のロングヘアーに整った顔立ちをしていた。
うわぁ、かわいい子だなぁ。
カルサアにはいないタイプの女の子にフェイトは思わず見とれてしまった。