空の軌跡

□Esperance 第二話
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「朝…か。」

あれから再び眠りについたヨシュアは今度は悪夢にうなされることなく、爽やかな目覚めをむかえた。

少し風にでもあたろうかな。

軽く背伸びをしてから、外に出る。

ふう、この街の風は本当に気持ちいい。空気も澄んでるし、この街に引っ越してきて正解だったな。

散歩をしているうちに、湖のほとり辿りついた。

朝の光が水面に反射し、水がきらきらと輝いている。

へえ、きれいなところだな…
そうだ、せっかくだし…

ヨシュアはポケットに手を入れて、いつも肌身離さずに持っているハーモニカを取り出す。

さて、なにを吹こうかな?

うん、決めた。

やっぱりこれしかないね。

「♪〜♪♪♪♪」

ヨシュアがハーモニカを口にあてると、美しく、しかしどこか儚げなメロディーが奏でられ始めた。

星の在り処

ヨシュアのもっとも好きな曲だ。

静かな朝の景色の中に美しい音色を奏でる黒髪に琥珀の瞳をした少年…

それはまるで一枚の絵画のようだった。
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