空の軌跡
□After Days 〜それぞれの軌跡〜
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とある昼下がり、鳥達が歌い、動物達が日向ぼっこをしているのどかな風景。
そんな風景の中を歩いている二人の男女がいた。
「あっ、ヨシュア、見て見て〜!」
「ははっ、そんなにはしゃいじゃってどうしたのさ、エステル。」
「あの動物かわいいと思わない?耳が特徴的で。」
「あれはウサギだね。そうか、リーベルにはウサギはいないからね、知らないのも無理はないか。」
「へ〜、ウサギっていうんだ。かわいいわね。」
「うん、そうだね。」
「う〜ん。」
ん?エステルがこんな真剣な顔をして考えるなんて珍しいな…。
「どうしたんだい?」
「いや、お持ち帰りしたいなぁ、なんて。」
はぁ、なにを言い出すかと思ったら…。
「やめときなさいって…。」
「う…。ヨシュアのけち…。」
「けちでけっこう。」
「う〜、かわいくない奴。」
「かわいくなくてけっこうだよ。」
「まったくもう。ヨシュアったらああ言えばこう言うんだから…。」
「………。」
「………。」
「ぷっ。」
「くっ。」
「「あははははは。」」