空の軌跡
□SMILE
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まったくわけがわからない。
いったい、何を考えているんだ、この男は。
僕はあなたを殺そうとしたんだぞ。それをいったいどうして助けようとするんだ…。
本当に…、何を考えてい…るんだ…。
そこまで考えてヨシュアは意識を手放した。
「お、目を醒ますぞ。」
ここは…、どこだろう。
なんだか身体中がズキズキする。
「坊主、目を醒ましたか。ここは俺の家だ。」
っ!!そうだ、僕は任務に失敗して、この男に助けられたんだ。
「どういうつもりです?正気とは思えない。カシウス・ブライト!僕はあなたを、」
「こら!ケガ人のくせに大声出したりしないの!」
なっ、女の子?いったい?
「…だれ?」
「エステルよっ!」
「俺の娘だよ。娘がいるって話しただろ?」
そういえば、そんなことを言っていたような…。
「って、そんな話をしている場合じゃない!」
「コラッ!大きな声出さない!」
エステルがヨシュアに飛び乗った。
「ケガにひびくでしょ!」
痛〜。そう思うなら飛び乗るなよ。
「キミの行動のほうが怪我に響くんじゃ?」
「なんか言った?」