空の軌跡AS
□空の軌跡AS 第1章
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「ふふ、ほんとですね。ところで街に着いたらどうしますか?まずはツァイス中央工房の工房長に挨拶しておくのがいいと思いますけど。」
「うん、そうしよっか。あっ、でもその前にギルドで所属替えの登録しときたいんだけどいいかな?」
「ええ、もちろんです。」
「ありがと。よし、じゃあ行くとしますか。」
二人は出口の階段を上がり、ツァイス中央工房の玄関ホールから外へと出る。
「うわ〜…何これ…!」
外へと出たエステルはその街並みに圧倒され、思わず感嘆の声を漏らす。。
「ふふ、初めてだとそうなりますよね。わたしも初めて見た時はそうでしたから。」
そして何より驚いたのは動く階段だ。そのどれもがエステルにはこれまで見たことのないものだった。
「階段を動かしちゃうなんて…。はぁ〜…何ていうか天才の考えることは違うわね…。」
「同感です。それはエスカレーターという名前なんだそうですよ。」
「へ〜、エスカレーターか。あはは、何か楽しいわね、これ!」
エステルはエスカレーターに駆け乗ると楽しそうにはしゃぎだした。