SO3
□乙女達の聖戦
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ネルやクレアも以前からそれとなくフェイトにアプローチを試みているのだが、すべて空振りに終わっている。
まさに超鈍感男なのだ。
しかし、そうはいっても明日はクリスマスイヴ…
なんとかしてフェイトと二人で過ごしたい…
彼女達はそんなほのかな願いを胸に抱き、二人はフェイトにアプローチをかけることを決心した。
「いいネル?どちらが勝っても恨みっこなしよ?」
「ああわかってるよクレア。もしあたしが負けてもあんたに恨みごとは言わないよ。約束する。そっちこそ大丈夫なんだろうね?」
「ええ、もちろんよ。もしフェイトさんが…ネルを選ぶのであれば、わたしは親友として甘んじて受け入れるわ。」
「いい覚悟だね。それじゃあお互いに健闘を祈るよ。」
「そうね、お互いにがんばりましょう…。」
ライバルでありながらあくまで互いの健闘を祈り、二人は別々の方向に去っていった。
一方その頃フェイトはというと…
へくしょん!
「あれ、おかしいな風邪でもひいたかな?」
ネルとクレアが自分をめぐった争奪戦を繰り広げようとしていることなどつゆ知らず、呑気に自室で休んでいた…。