SO3
□乙女達の聖戦
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ネルside
さて、どうしたもんかね…。
なにしろあの男、とんでもなく女心に鈍いからね。
何か作戦を練ったほうがいいか?
………
…いや、やめとこう。
そんなのあたしのがらじゃないしね。
直球勝負でガンガン攻めるとしようか。
クレアside
さて、どうしたものかしら…。
フェイトさんったら、こういうことには本当に鈍いから…。
おそらく半端なことじゃ、気付いてくれないでしょうね…。
いきなり直球は避けて、変化球で崩してから、勝負すべきね。
そうなるとこうしていられないわ。早く作戦を練らないと…。
2時間後…
「ついにできたわ!」
クレアは生まれてからこれまで出したことのないほどの大声でそう叫んでいた。
その声のあまりの大きさに部下達が驚き、いったい何事かと様子を見に来たほどだ。
自室の机と向き合うこと2時間、ようやくクレアの作戦が決まったようだ。
「これならいくらフェイトさんだって…。」
不敵な笑みを浮かべて、クレアは自室を後にした。