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□Promise 第一部 第六話
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「何が正しくて間違ってるかなんて、他人がどうこう言って決められるもんじゃねえ。そんなもん誰にもわからねえんだからな。」
「………。」
「わからねえから、自分が正しいと信じたことをするしかねえんだ。今回のこともおまえが正しいと信じたことをしたんなら、それでいいんじゃねえのか?」
自分が正しいと信じることを…
「もちろん結果として間違えることもあるだろうが…それを恐れてちゃ、何もできやしねえ。
っと、ちょっと老婆心が過ぎたか。歳をとるとどうも説教臭くなっていけねえな…。
じゃあ、そろそろ俺は行くわ。やらなきゃいけない仕事がたまってるしな。早く戻らねえとミラージュに怒られちまうよ。」
「ははっ。クリフ団長、忙しいのにわさわざありがとうございました。」
「ああ、気にすんな。ちょうどサボる口実を探してたところだったからな。」
クリフは背中を向けたまま手をひらひらと振って、歩いていった。
クリフ団長…ありがとうございました。
僕は…
やっぱりたとえ敵でも、簡単に命を奪うべきではないと思う…。
それが正しいことなのかはわからないけど…
でも、いまは自分を信じて進むしかない…。
僕は僕が正しいと思った道を進もう…。
〜続く〜