SO3
□Promise 第一部 第七話
3ページ/5ページ
クリフの姿が見えなくなった後、フェイトは中断していた仕事を再開する。
それからフェイトは与えられた仕事を次々と終わらせて、家への帰路に着いた。
その帰り道、フェイトは夜空に輝く星の海を眺めながら、物思いにふけっていた。
僕の信じる道…
どんな命であれ、殺していいはずの命はないはずだ。
たとえそれが敵であっても…。
だから僕は救えるかもしれない命を見捨てるなんて、絶対に間違ってると思う。
じゃあ、僕に何ができるだろう…。
………
くっ、ダメだ!わからない。
いったいどうすれば…
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
答えが見つからずに苦悩していると、どこからか悲鳴が聞こえてきた。
何だ!?
その叫び声でフェイトの意識は現実に引き戻され、フェイトは急いで、声の聞こえた方角に走っていく。
あれはっ…!
しばらく走っていくと、やがて二つの影をフェイトの視界が捉えはじめた。
一つは少年のものだろうか、少し小さめな人間の形をしている。
そして、もうひとつは…
まずい…!
もう一つの影は獣のような形をしている。明らかに人のそれではない。
少年がモンスターに襲われているに違いなかった。