SO3

□Promise 第一部 第七話
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クリフの姿が見えなくなった後、フェイトは中断していた仕事を再開する。

それからフェイトは与えられた仕事を次々と終わらせて、家への帰路に着いた。

その帰り道、フェイトは夜空に輝く星の海を眺めながら、物思いにふけっていた。

僕の信じる道…

どんな命であれ、殺していいはずの命はないはずだ。

たとえそれが敵であっても…。

だから僕は救えるかもしれない命を見捨てるなんて、絶対に間違ってると思う。

じゃあ、僕に何ができるだろう…。

………

くっ、ダメだ!わからない。

いったいどうすれば…

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

答えが見つからずに苦悩していると、どこからか悲鳴が聞こえてきた。

何だ!?

その叫び声でフェイトの意識は現実に引き戻され、フェイトは急いで、声の聞こえた方角に走っていく。

あれはっ…!

しばらく走っていくと、やがて二つの影をフェイトの視界が捉えはじめた。

一つは少年のものだろうか、少し小さめな人間の形をしている。

そして、もうひとつは…

まずい…!

もう一つの影は獣のような形をしている。明らかに人のそれではない。

少年がモンスターに襲われているに違いなかった。
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