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□Promise 第一部 第七話
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フェイトがさらに近付いていくと、雲の隙間から月明りが差し込んできて、二つの影の姿を映し出した。
そこに映ったのは、想像していたとおり、今にも少年に襲いかかろうとしているモンスターと恐怖に顔を引きつらせた少年の姿だった。
フェイトが少年のもとにあと少しで辿り着きそうになったところで、モンスターが唸りをあげて少年に襲いかかっていった。
くっ、間に合ってくれ!
フェイトは必死で少年のもとに駆け付けていく。
そして…
キィィィン!
鋭い金属音が静かな夜の空間に響き渡る。
その音の先では、モンスターの爪をフェイトの剣が受け止めていた。
ほっ、なんとか間に合った…。
フェイトは少年に下がっているように言い、モンスターと対峙する。
「はぁぁぁぁ…ブレイズソード!」」
フェイトの掛け声とともに剣が炎を纏い始める。
その炎に一瞬モンスターは怯んだようであったが、すぐに襲いかかってきた。
フェイトはこれを真っ向から受け止めるとすぐさまモンスターを斬りつける。
フェイトのブレイズソードで斬られたモンスターは全身を炎に包まれて、悲鳴をあげながら走り去っていった。