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□Promise 第一部 第一話
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すると女の子がフェイトに気付いて、こちらに目線を向けてきた。
「あなた、だ〜れ?」
「あっ、べべ、別にあやしいものじゃないよっ。」
突然話かけられて、フェイトは完全にテンパってしまった。
「……………。」
女の子が無言で見つめてくる。
「いや、その、だから、あの…」
どうしよう、きっとぼく、変な人だと思われた。
「フ、フフッ。」
えっ!?笑われた…。
もうダメだ。やっぱり変な人だと思われたんだ…。
フェイトはもう泣きたくなってきた。
「あなた、面白い人ね。わたしはクレア。あなたは?」
「えっ?」
今、ぼくの名前を聞いたんだよね!?
もしかして、きらわれてなかった?
「お名前、教えてくれるかしら?」
「う、うん!ぼくはフェイトっていうんだ。」
「フェイト、いい名前ね。よろしくね。」
「うん、よろしく!」
それから二人はすぐに仲良くなり、一緒に花畑で遊び回った。
「はいっ、クレア!」
「え?これ、わたしに?」
フェイトは花で首飾りを作り、クレアにかけてやった。
「うん。」
「うれしい!どう似合ってる?」