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□Promise 第一部 第一話
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「すごく似合ってるよ、クレア。」
二人は時間を忘れて遊びあい、気付けばあたりは日が暮れはじめていた。
「おーい、クレアーどこじゃ?」
遠くからクレアを呼ぶ声が聞えてきた。
「あっ、お父様だわ。…フェイト、わたしもう行かないと…。」
もう別れなければならないということで二人は顔を沈めてしまった。
「うん…クレア、またいっしょに遊ぼうね!」
寂しさを振り払い、フェイトが顔をあげていった。
「ええ、またいっしょに遊びましょう!約束よフェイト。」
「うん、約束だ。」
二人は指切りをかわした。
「それじゃあ…。」
クレアが背を向けて歩き始めた。
それを見てフェイトも歩き始める。
「フェイト!」
後ろから声がして、振り返ってみるとクレアがこちらに走ってきた。
「クレア、どうしたの!?」
「あの、これ…」
クレアがフェイトに何かを手渡した。
「これは?」
「イリスの巫女花よ。大切な人を守ってくれるというお守りよ。」
「ありがとう。大切にするよ…。」