SO3
□最強なのは…?
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この人に常識なんて言葉は通用しないんだった…、
なにしろ泳いで海を渡ってくるような人だ。
「さっきからどうしたのじゃ、フェイト殿?黙ってしまって…。はっ!そうか、これはすまんフェイト殿。思慮が足りなかったわい。」
は?いったい何を言って…。
「調子に乗って、フェイト殿の獲物まで奪ってしまったな。これは失敬!」
「え、いや、それは別に…。」
そんなこと気にするわけないだろ…。
「おお!許してくれるか!?さすがフェイト殿!器が大きいのぉ!わっはっはっ!」
アドレーはそう言いながらフェイトの肩をバシバシと叩いてくる。
ぐっ。
そのたびにフェイトの肩は外れそうになった。
痛っ!馬鹿力にもほどがあるだろ。
「しかし、相変わらず強いですね、アドレーさんは。」
フェイトは苦笑いを浮かべながらアドレーに話かけた。
「ん、なに、まだまだ若い者には負けられんからの!日々鍛練じゃわい!」
これ以上鍛える必要ないと思うけど…。
「そうじゃ、フェイト殿!今度一緒に鍛練でもどうじゃ?」
「え、遠慮しときます。」
そんなことしたら確実に僕の身体が持たない。