SO3
□最強なのは…?
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「ふむ、そうか。それは残念じゃのう…。」
ほっ。良かったあきらめてくれた。
フェイトは心の底から安堵していた。
「ところで、フェイト殿。つかぬことを聞くが…。」
「はい、何ですか?」
「式はいつじゃ?」
「式?何の式ですか?」
近々何かの式典なんてあったかな?
「何って、それはほれ、あれに決まっておるじゃろうが。」
「だからあれって何です?」
「まったく鈍いのぉ。」
何なんだ、いったい?
フェイトは真剣に考えてみるがやはり思い当たるふしはない。
「フェイト殿とクレアの結婚式に決まっておるじゃろうが!」
「ぶはっ!」
戦闘で失った水分を取り戻すためにちょうど水を飲んでいたフェイトは豪快にそれを吹き出した。
「げほっ、げほっ。はぁ、はぁ。」
「なんじゃ、汚いのお。」
「ななな、何を言ってるんですか、アドレーさん!?」
「何をとは?」
「だから、どうして僕とクレアさんが結婚することになってるのかってことですよ!」
「何じゃそんなことか。」