乱世

□俺の宝
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「―・・・なぁ政宗?」
「んむぅ?」
「―・・・。」

飯と飲み物が運ばれると、政宗は余程腹が空いていたのか、凄い勢いで飯を食らっている。

先ほどの色気が嘘のようだ。

―・・・なのに何故か。

ほっと安心している俺がいる。

変な術を見せられ、代わり身だと知り、人間離れした綺麗さに、俺は何処か政宗を人として見れていなかった。

だから政宗のこの人間らしい姿が愛しく感じられて仕方ない。

「―・・・何だよ元親?」
「くくッ、いや?・・・何ならこっちも食うか?」
「・・・食わねぇの?」

上目使いに見上げてくる仕草は、幼く可愛い。
俺より年下なのは解るが、年齢不詳だ。

綺麗で艶っぽく、でも何処か幼い政宗。

―・・・興味は尽きねぇな。

そんな事を思いながら俺は政宗に微笑んだ。
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