乱世
□頭痛
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部屋で政宗を抱きしめて落ち着かせた後、俺は風呂を勧めた。
事実、政宗は疲れていたし、服等も汚れていた。
―・・・俺も政宗が上がったら風呂に入るか。
服は流石に着替えたものの、政宗が気掛かりで離れられなかった。
「ふぅ―・・・」
部屋で一人、煙草をゆっくりと味わう。
今日一日で半月分程の労力を消費した気がする。
ほぼ相討ちで終えた戦。
政宗がいなかったら本当に相討ちだった。
おかげで結果、勝ち戦として終える事が出来たのを素直に喜んでいいのか何なのか―・・・。
政宗の力は凄いとは思うが、それを頼りにするつもりは毛頭ない。
それに―・・・
政宗を精神的に苦しめる。
「―・・・忘れる事は出来ないだろうが・・・」
少しでも俺がその重さを喰らえるなら喰ッてやりたい。
天井に真っ白な紫煙を吐き出した。