親政BSR

□いつきは腹グロ(完)
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「・・・オイ、もっと丁寧に扱わねぇか。」
人参を抜いては投げる元親に、ドスの聞いた声で片倉は注意した。
「あ? あぁ、すまねぇな。」
そう言うも、元親の行動は全く変わらず、片倉は元親の部下を睨み、投げ散らかされた人参を拾わせた。
「政宗様はどうしている。」
「ンなもん、知ってんだろ?蝦夷から来た餓鬼の相手してんだよ。」
「なるほど、追い払われたか。ザマァネェな。」
「・・・ッケ、餓鬼相手に本気なれっかよ。」
「ほぉ?ならテメェが来る時は奴でも呼んでおくか。」
「・・・上等じゃねぇか。だがな、鬼を舐めんなよ?アンタだってあの餓鬼を毛嫌いしてんのは解ってんだぜ?」
「−・・・そりゃ、驚きだ。」
「だってよぉ、あンの糞餓鬼、俺等ばっか目の敵にしてんじゃねぇかよ。」
「まぁな・・・。二重人格もいい所だぜ。」
「なぁ?!そう思うよなぁ?!」
「ッたく、政宗様は余計なモノを引き寄せなさる。」
「全くだ。」
「テメェもその内の一人だ。」
「ンだと?!」
「ア〜?殺んのか?」
二人は両手に人参を持ちながら睨み合った。
その様子に部下達が微妙な反応をしたのは言うまでもない。
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