親政BSR

□元親クリア後
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「オイオイ、西海の。本気じゃねぇよな?」
「あン?本気に決まってんだろ?ガタガタ言ってねぇでそいつにしたみてぇに笑えよ、独眼竜。」
「・・・つってもなぁ。」
政宗は何やら考え込む様子を見せていたが、何を思いついたのか意地悪く笑うと、元親を挑発的に見返した。
「アンタ、奥に一席設けてるって言ってたなぁ? 俺は結構イケる口だぜ?」
政宗の言わんとしている事が解ったのか、にやりと笑うと元親は立ち上がった。
「・・・なる程、そりゃいい。アンタに船に来てもらおうか?」
「ッ政宗様!!!」
慌てた声が後ろから掛かる。
その声に振り向きもせずに政宗は不適に笑うと、ゆっくりと立ち上がり埃を払った。
「船には行かねぇ。その代わり、アンタをparleyに招待してやるよ。」
「招待?アンタん所で飲むってのかぃ?」
訝しむ様子の元親に、政宗の表情は険しくなる。
「俺が負けたんだ。招待すンのは当たり前だろ?それとも、アンタこの俺が毒でも盛るんじゃねぇか・・・なんて考えてンじゃねぇよなぁ?残念だか俺はンな小せぇ男じゃねぇ。」
不機嫌極まりないとゆうように、政宗は元親を睨んだ。
「−・・・確かに、そんな野郎じゃなさそうだ。 いいぜ、招待されようじゃねぇか、独眼竜。」
「なら話は早ぇ。 小十郎、部下を集めて宴会の準備だ。」
パチンッと指を鳴らして首だけ片倉に向けると、政宗は無邪気に笑った。
「しかし政宗様・・・」
「いいじゃねぇか小十郎。仲良くなれそうだろ、部下同士。」
「私には無理そうですが。」
納得しないようにムスッとした片倉に、政宗は内心苦笑しつつ念を押した。
「okays?」
「・・・yes。」
片倉は憎たらしげに元親を睨んだあと、名残惜しそうにその場を去っていった。
後に残されたのは、西海の鬼と、独眼竜。 」
「−・・・で、これから俺達はどうすんだ?」
「an?・・・そぅだなぁ・・・。自慢の庭があるんだが、どうだ暇つぶしに見て歩かないか?」
首を傾けて政宗は元親に問うた。
「・・・あぁ、別にいいけどよ・・・」
元親は首に手を当てると、怠そうにぐるりと首を回した。

「面倒なら別に真っすぐ城に向かうぜ?」
「−・・・そうじゃねぇ。」
「ah?」



元親はそれきり、黙ったままだった。
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