日記小咄

□おお振りBASARA
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―…ん?

ジュースを買おうと自販機に行けば、自販機の前で一人の生徒が何やらあたふたとしていた

「マズッ…確かあの自販機…」

うちのクラスのモンが壊したとか言ってたな

俺は自販機に近付くと自販機を適度な強さで蹴った

「ほわわわわっ!?」
「…あ、悪ぃ…脅かすつもりはねぇンだよ。この自販機な、クラスの奴が壊しちまって…内緒な?」

そう言ってあたふたしてる奴にジュースを渡した

「…ah?…あ、アンタは…」

廊下で見かけた片割れだ
…名前は確か三橋?

俺が名前を確かめようとした時

「…おい、うちのエースに何か用かよ」
「あ…阿部くっ…あの」
「―…ha〜n?」

低いドスのきいた声と共に生徒が割込んできた

…しっかし、俺の事知ってて俺に喧嘩売ってんなら大した度胸だ

「別に?…自販機壊れてっから出し方教えただけだぜ?」
「…三橋、本当か?」
「ぅ、うんっうん!!!困って…たの…た、助けてくれ、たんだ!!!」
「いや、俺としてもバレたくねぇし…」

やって来たのはもう片割れの阿部だ

阿部は三橋の言葉に冷静さを取り戻したのか怒気はない

「…悪かったな、勘違いして」
「気にしてねぇよ!!!それより」

「政宗ぇー!!!」
「shit…元親かよ…」


元親が来ると絶対―…

「ぁん?…おい、俺の政宗に何してンだよ」

やっぱり威嚇しやがった

コレには流石に二人とも黙っちまって、可哀想な事しちまったなぁと思う

ちゃんと元親を躾ねぇとな


「元親、違ぇよ。俺から声かけたんだ…ほら、屋上いくぞ」
「はぁあ!?ちょっと待て政宗、どうゆう意味だよっ」


俺はため息を吐きつつも、不安気についてくる元親に可愛らしさを感じて秘かに笑った



(*´∀`)オワリ
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