ー三月ウサギー
―その時盲人の眼は開けられ舌を切り落とされた奴隷達は賛美の声をあげる・・・脚は爛れ朽ち腐した脚は義足に代わり立ち上がって己が進むべき道へと歩み始める・・・―

『ねぇ、ゥサギさん・・これから私は何処へ向かって歩けば良ぃの
私は何をすれば良ぃの・・・』
けれどもゥサギは時計を気にし忙しなく前へ進む・・・
愛しい貴方、どうか一層私を殺して
二度とこの瞳(め)開かぬ様に・・・最も愛しい貴方のそのお顔を瞳(め)に焼き付けて、永久の眠りへ誘って下さい・・・
――この美しい闇の淵でそのお姿を永久に・・・――

管理人プロフ



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