檜佐木修兵 短編

□◆
3ページ/4ページ





「…ねぇ」


「んー」


「今日も寒いね」


「寒いな…」



「修兵、寝れる?」


「寝れる…って言っても、いつもより早いからな…」


「でも明日早起きするからね、早く寝ないと。」


「明日…初日の出か。あ、もう11時55分だぜ?」


「あー、明日起きれるかなー?(汗)」


「光、低血圧だもんな(笑)安心しろ起こしてやるから…」


「…でも修兵も結構低血圧だよね?」


「……まぁ、大丈夫だろ」


「あ、あと3分で今年が終わっちゃう…」



「なぁ…」


「ん?」



「寒い…」




ぎゅっ…



「うわ、光暖けぇ。」


「修兵も暖かいよ?」




薄暗闇の室内、



一組の布団の中、




近すぎるくらいに感じる恋人の熱。



抱き締めて、


抱き締められて、



艶やかな髪に口付けを落として、



逞しい胸に頬を寄せて、





感じる熱。



暖かい…




「…今年一年、あっと言う間だったね」


「…たくさん思い出できたな」


「…楽しかったよ」


「俺も…幸せだった」


「私も…」



幸せだった、本当に



「来年も、よろしくな…」


「うん…」



「あ、あと一分…」


「修兵…」


「ぁ?」





ちゅっ…



「?!///」


「好き…だよ」



そばにいてくれて、ありがとう…



「っ、おまっ…!///」



「あ、修兵、顔真っ赤(笑)」


だって!光からキスしてくれるだなんて!初めてじゃねーか?!///




カチッ…



「あ」


「…あけましておめでとう、光。」


「…おめでとう、修兵」



「今年も……いや、これからもずっと…」




ありきたりな言葉にしか聞こえないかもしれないけど…





「愛してる」





お前だけを、ずっと…




「私も…修兵が大好きだよ」





修兵しかいらないよ






「「愛してる」」






光が幸せならそれでいい






微笑む君のそばに、





永遠に






ずっとずっとそばにいたい





ずっとずっと愛していたい




もう一度静かに口付けて



君の熱を一番近くで感じて





そして誓う




君だけを一生愛する、と。






除夜の鐘が夜空に響く。



冷えた暗闇に純白の雪が光って舞う。





今年が終わり、新たな年が来る。




再び季節が巡りくる。




ただ一つ変わらぬ物があるならば、




それはきっと、君への愛。





一生、変わらぬ愛を




君へ捧ぐ。




好き過ぎて、狂ってしまいそうなんだ…







だから、お願い






いつの季節も








ずっと




ずっと










そばにいて…










四季


forever stay by my side





END



あとがき→
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ