THE BASKETBALL WHICH KUROKO PLAYS

□先輩の苦悩
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俺の後輩はすごいやつだが、変わってる。




「はぁー…」

「なんだよ黄瀬。ため息つくなんて珍しいな?」


部活終わり、制服に着替えていると盛大なため息が横から聞こえてきた。

先に着替えを終わらせベンチに座っていたそいつは、勢いよく顔を上げ、俺を見た。


「聞いてくださいよ先輩!真白っちがっ…」

「待て!その話聞いたらなんか腹立ちそうな気がする!!」

「なんでっスか!?」

「真白っちってお前の彼女だろ!?ノロケなんか聞く気ねーよ!!」

「ひどいっス!」

「おらっ、帰るぞ!」

「まぁ、待てよ笠松。黄瀬、聞いてやる。」

「森山!?」


いつの間にか後ろに立っていた森山が俺の肩に手を置いていた。


「本当っスか!?」

「その代わり、それが終わったら……俺の恋バナを聞いてくれ!」

「お前もかよっ!」


そうつっこんでいると、黄瀬が顔を俯けて話し始めた。


「真白っちが、真白っちが……………かわいすぎるんっス!」

「「……は?」」

「何なんスかあのかわいさ!細いし、手小さいし!昔からかわいかったんすけど、今はかわいいと綺麗を兼ね揃えている感じ!!制服も着崩してない感じが清楚でぐっと来るし!笑った顔とかもうマジ天使!!上目使いとか死ぬほどかわいいんですけどあれって凶器ですよね!?」

「………」

「…ほらみろ、聞いたの後悔しただろ?」

「…お前の彼女って、真白ちゃんって言うの?」

「え?そうっスけど?」

「なんだ?知ってるのか?」


そう尋ねれば、森山は一気に顔を青くした。

なんだなんだどうした?


「森山?」

「……さっき体育館の鍵を締めに行った時に、かわいい女の子が体育館の近くにいて……」




『あ、あのっ…!』

『え!?あ、な、何かな?』
『もうバスケ部は部活終わったんですか?』

『さっき終わったけど…誰かに用だった?』

『あっ、そのっ…いえ、大丈夫です。失礼しますっ』

『あ、きみっ…!』

『え?』

『きみ、かわ……いや、俺は森山って言うんだ。名前なんて言うの?』

『あ…水野真白です』

『真白ちゃんか…よかったら今度見学おいでよ』

『え?あ、ありがとうございます。』




「………かわいい笑顔だった。あれは俺に惚れてると思ったのに…!」

「ちょっ!それ真白っちじゃないっスか!真白っちこんな時間まで学校にいたんスか!?」

「つーか『きみ、かわ……』のところ!お前『きみ、かわいいね』って言いかけてんじゃねーか!何口説いてんだ!」

「俺にも春が来たと思ったのに……黄瀬、別れろ。お前にはもったいなさすぎる。」

「いくら先輩と言えども真白っちに手を出したら許さないっスよ!!」

「つーか、いいのかよ!彼女まだ近くにいるんじゃねぇーのか?」

「はっ!そうっス!俺行くっス!」

「俺も行く!」

「なんでだよ!?」

「えぇい、笠松お前も来い!」

「だから何でだー!!」






先輩の苦悩





「真白っちー!!」


「あっ、涼太……と…森山先輩…でしたよね?」

「真白ちゃん!俺の名前覚えてくれ」

「真白っちー!会いたかったっス!ていうかこんな時間までどうしたんスか!?」

「図書館で本読んでたんだけど…あれ?その引きずられているのは……」

「っ〜〜!!お前らなぁぁっ!!」



俺の後輩…いや、チームメイトたちは、変わってる………


…………いや、バカだ。







121102

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海常が大好きです。笠松先輩かわいいっす!



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