檜佐木修兵 短編
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久々の休日。
普段は任せっきりの買い物に、恋人の光と行った。
スーパーは活気付いていて、
それが俺にはとても新鮮な感じだった。
だって普段は来ねーし。
「えっと……次は玉葱・人参…あ、レタスとアスパラと…」
結構、購入予定のあるらしい彼女。
次第に物が増える買い物籠を、ひょいと奪う。
「俺が持つ。」
「え…?ぁ…ありがとう!」
あ
今の顔、かわいすぎ。
上目使い+笑顔はズルイだろ…
「気にすんな。で?あとは何買うんだ?」
「えっと…牛乳と挽き肉と卵と…」
「今日の晩飯はいつもより豪華そうだな?」
何作ってくれるんだ?
って聞いたら,
内緒、だと。
その笑顔がかわいくて、
俺は「楽しみにしてる」って答えて、微笑んで光の頭を軽く撫でた。
左手に買い物籠、
右手には光の手をしっかり握って、
歩幅を合わせて歩いた。
交す他愛も無い話も
ゆっくり流れる時間も
くるくる変わる彼女の顔も
いつも見てるはずなのに新鮮に感じられて、
すべてが穏やかで、
心地良い。
たまにはこんな休日も悪くはない。
あぁ、こんな幸せな日々が
ずっと続けばいいな、って
そう願った日曜日。
Happy Holiday
「あとは…ナマコにケチャップにチョコレートに…あ!豆板醤も欠かせないよね♪」
「………。」
今日の晩飯、
マジで何だ……?!(滝汗)
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きっと今日のご飯はタラコスパゲッティ(買い物の意味無ぇ!!)
2008.02.18 加筆・修正
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