檜佐木修兵 短編

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「修兵買い物行こう!」

「買い物?何買うんだ?」

「着物!修兵センスよさそうだし、付き合ってよ。」

「ふぅーん…まぁ、いいけど。」

「やった!じゃあ行こう!」


俺の手を掴み、笑顔を向ける光にどきっとさせられる。

が、すぐに微笑んで、光の手を自分のほうに引っ張る。

すると、いとも簡単に光は自分の胸に飛び込んでくる。


「ちょ、どうしたの?」

「買い物つきあってもいいけど、条件つきだぜ?」

「条件?何?」


こちらを見上げる光の耳元に口を近づけ、俺は囁く。



「新しい着物、俺に脱がせてくれよ?」




条件付きで




顔を離すと、頬を真っ赤に染めて驚いている光と目が合う。


今夜が楽しみだ。




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アマツカゼ
『意地悪な5題』より

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