BLEACH 短編

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パシャリ。



軽快なシャッター音に振り向いた彼を、再び写真に収める。



パシャリ。




「お前、さっきから何撮ってんだよ?」


「え?何って一護だよ。」


「いや、被写体聞いてんじゃなくて!何で俺撮ってるのかって、理由聞いてるんだよ!」


「好きだからだよ」


「いや、だから、写真を撮る理由じゃなくて…」


「違うよ?」


「え?」


「写真撮るのは、大好きな一護を写真に収めておきたいからだよ。」



それくらい一護が好きなの、


と付け加えれば、一護は真っ赤で。



そんな彼に再びカメラを向ける。



パシャリ。



ころころ変わる表情も


青空に映えるオレンジの髪も、


私を見つめるブラウンの瞳も大好きで、



私の瞳に、


記憶に、


焼き付けたくて、



それだけじゃ飽き足りないから、


今日もこうしてシャッターを切る。



パシャリ。



あぁ、こんなにも



私は一護が好きなんだ。






カメラ越しの恋




「俺だってお前のこと好きだから、お前の写真くれよ」と、


顔を更に赤くした一護から言われて、


その顔も愛しいと、もう一度シャッターを切った。




2010/08/20 修正


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