BLEACH 短編

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本当の想い




現世で任務をこなす俺の伝令神器に着信があった。



「何だ?」



開いてみると、『メール受信』の文字。



……あいつからだった。




俺が愛してる女、蓮。




慣れない手付きで、受信したメールを開いてみた。






『私一護が好き』






その一文は、俺を地獄のどん底に叩き落とした。




何だ・俺?



告白もしてねぇのにフラレてるのか?(泣)




しかも一護に負けただと?




悲しみか、怒りか、憤りか。




もやもやとした不明確な感情に吐気がした。







でも、




「ん?」



さっきの文章には続きがあった。




『だからこっちに戻ってくるときに買ってきてね』




買ってきて…?





「…ぉぃ、これって『一護』じゃなくて『苺』だろ?(汗)」




漢字変換間違ってるだろ…





そう呟きながら、笑った俺。





ほっと、無意識に漏れる安堵の息。







「ん?まだ下に文があるのか?」





下にスクロールして、




今度は固まった。






『一護も好きだけど、私、レンジが一番好きだから。』




だから早く帰ってきてね?






俺は手で口元を覆って




思わず笑顔になった顔を隠した。




「まさか、『レンジ』って『電子レンジ』のことじゃねぇーだろうな?(笑)」





そんなこと、あってたまるか




小さなボタンを一生懸命押して、あいつに返事を送った。




『帰ったら苺持ってお前のトコ、すぐに行くから。』




そんでもって、





『俺もお前が一番好きだから』





それだけ打つのに、すっげー体力と気力と




たくさんの勇気を使って





送信ボタンを押した。





メール送信完了。








誤字だらけのメールでさえ、愛しい。




君からの初メール。




最高の贈り物。





今度は俺からの贈り物。





君に届け、この想い…






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恋次はかわいいです、はぃ(何)

純情万歳!(笑)



2008.02.18 加執・修正






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