Sagittarius 9:00 p.m.☆ Don't be late!

□五十嵐隊員の憧憬
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初めての方、こんにちは!僕は第七艦隊アンタレス隊所属、ヴァルキリーのパイロットをしています、五十嵐渡少尉であります。
突然ではありますが、僕にはとってもとっても憧れの人がいます!
第七艦隊、作戦参謀の・・・キョンさんです!
僕が彼に憧れるきっかけとなったのは、今から半年前の、サジタリウス開戦にさかのぼります。
僕ははじめ、第七艦隊に所属していたのはではなくて、大統領統括地区だった永星都市で従軍していました。ですが、帝国軍が協定を破って都市を攻撃してきたんです。僕らはとても必死に戦ったけれど、都市部の人工空は破れて大きな穴が開いてしまうし、多くの同僚を奇襲攻撃によって失って、もう駄目だと思った時でした。

“女神”が下ったんです。

白いS.B.はまるで何かの神話に出てくる鳥みたいにズタズタの僕らと、帝国軍を見下ろして静かにハッチを開けました。S.B.は皆さんご存じのとおり何も積んでいない機体ですから、戦場でハッチを開けたS.B.を帝国軍の奴らは撃ち落とそうとしました。だって抵抗できないんです。引き金を引けば終わりの位置に立ったS.B.はでも逃げないで歌を歌い始めました。
その後はまるで魔法みたいでした。
伝達用に使われるイヤホンから少し低いアルトの歌が流れたかと思ったら、同調するかのように都市の人工空が塞がれて、同時に帝国軍の艦隊がバラバラと爆炎を上げながら崩れたんです。
主艦隊は声が届かない距離まで退いて、僕らはやっと息をつくことができました。それが『女神』の力だと知ったのは、その後ろに第七艦隊の影を見たからです。


白いS.B.が青い艦に去って行くのを見て、それと同時にイヤホンに第七艦隊の作戦参謀の指揮に移行する旨が出されました。
既に帝国軍は艦隊によって包囲されていて、イヤホンから聞こえる声はまず生きることを最優先事項にすることと、それからの作戦が伝えられました。
被弾していた僕のヴァルキリーは羽根に大きな損傷がありましたが、ジェット部分には問題がなかったのでそのまま飛翔し、艦隊の包囲網に参戦しました。帝国軍の奴らは殆どが投降し、サジタリウス開戦は我が軍の勝利で幕を閉じたんです!




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